mさんの感想

 

 

ワークが終わって、再度奥の院に行くために、みんなよりも遅い電車に乗っています。やっぱり奥の院そのものよりも、その途中のお墓の道が好きなんだなと感じています。カメラを持って、いろんな表情のお地蔵さんや、大きくて暖かい木々を撮るたびに、いつのまにか、どんどんその道が好きになってきていることを感じています。静かに静かに、そのルーツに戻ってきたかのような、安心感を感じています。また、ここに戻ってきて、ゆっくり歩きたいなって思っています。

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最初の二日間に準備のワークをして、その後
参加者のすべてとともに44時間、無言で過ごしました

言語を使わずに
ただ、呼吸や、涙や、笑いや、踊りとともに過ごしました

言葉を使わずに
暗闇の中で、一緒に炎を見つめ
手を握り、やさしく触れ合い、そしてハグし続けました

そしてお互いに言葉は使わずに
でも、さまざまな葛藤と共にも、そこに存在し続けました

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言葉を使わずに、誰かと出会えることが
こんなにも深くて、輝いているとは、夢にも思っていませんでした

泣いている声が聞こえて来るとき
離れていても、でも、その場所から、そっと優しい呼吸と共に
祈りの踊りを続けることができました

ダイナミックな呼吸が聞こえて来るとき
離れてはいても、でも、今いる場所から
ダイナミックな踊りに身を委ねていました

誰かがなにかの葛藤をしているかのように感じるとき
離れてはいても、でも言葉を使わずに
ただ一緒に、その場所にいつづけました

夜、みんなが同じ部屋の中で寝静まってから
どうしても踊らずにいられなくて
音をたてずに踊り狂っていました

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サイレンスの時間が終わった最終日の午前中のワークの時、どうしてもワークをする気になれなくて、静かに静かに、音を立てないようにしながらそっと部屋の中で、みんなのそばを歩いていました。言葉を使わずに、でも、感謝の気持ちをこめながら。

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