Home / ワークショップ情報 / 海外講師ワークショップ情報 / ブレッヒ・シュミット胎生学講義 by コンラッド・オバーマイヤ(オンライン)全3回

ブレッヒ・シュミット胎生学講義 by コンラッド・オバーマイヤ(オンライン)全3回

Dr.ブレッヒ・シュミット胎生学講座 by カーニー

オンライン開催(全3回で完結)
開催日:2023年9月24日、10月29日、12月3日
対象者:人の生命の成り立ちに関心のある人ならどなたでも

申込済みの方へ
<メール配信履歴>
10/26「カーニー胎生学講座(第2回)講義資料2点」
10/26「カーニー胎生学講座(第2回)開講前のご案内」
9/25「カーニー胎生学講座(第1回)アーカイブ動画」
9/20「開講前のご案内1」
9/21「開講前のご案内2」
メールが届いていない人はご自身の迷惑フォルダやメール設定を再確認の上、早急に事務局までご連絡ねがいます。

講師:コンラッド・オバーマイヤー

ボディーワークや手技療法を実践している方々には知られているブレッヒ・シュミッド胎生学の講座です。

一般的に普及しているヘッケルの系統の胎生学が、ダーウィンの進化論を胎生学に取り込んで、あたかも人間の胚子が胎内で進化の過程を辿って人間と成っていくという考えを一般化させてしまった為、多くの人はそう信じています。

一方、ブレッヒ・シュミッドは、人間は受胎の瞬間から既に人間であり、一瞬たりとも他の種になることは無いという見解で、受精卵の成長発達が各細胞間の位置関係からくる栄養へのアクセスや、代謝物質の排泄とその蓄積の過程からの影響で生じる成長速度やその度合いの格差によって細胞間にかかる種々の力関係からの肉体形成を論じています。

遺伝子の解析からは、個々の機関、臓器の形成、人体の形態を説明できません。すべての細胞に同じ遺伝子の情報があり、細胞レベルでは同じ条件のものが、エピジェネティック(遺伝外の環境)によって様々な表現を呈する事が論じられています。偶然とも言えるそれぞれの細胞が置かれた位置と、その位置関係のおかげで生じる相互の力のフィールドが遺伝子発動への引き金となり、それぞれの場所に応じた形と働きの表現によって組織や構造へと定着していくのです。

胚子の成長発達の過程で生じている力が成長発達の動きの記憶として、または治癒の力として、大人になった今も触知可能である事が、クラニアル・オステオパシーの開発者 サザーランドD.O.が述べていた、フルーイッドダイナミクス(液の相互力学)、フルーイッドドライブ(液の発動力)と、ブレッヒ・シュミッド博士の胎生学的バイオダイナミックフィールド、バイオキネティックフォースが酷似している事に着目したジム・ジェラスD.O.が独自のクラニアル・オステオパシースタイル、バイオダイナミクスを提唱した経緯も知る人ぞ知る話です。

その影響からか、ブレッヒ・シュミッドの胎生学は、身体の施術をする人達から関心が寄せられています。

現在、ブレッヒ・シュミッドの胎生学を教えている人が窮めて少ないため、なかなか学習の機会を得るのが難しいのですが、今回の講師、カーニー先生は、故ブレッヒ・シュミッド夫人との親交もあり、ブレッヒ・シュミッド博士の埋もれていた資料を発掘する幸運にも恵まれ、ヨーロッパのバイオダイナミックオステオパシーのグループに講師として招かれて胎生学の講義を行っています。

。。※ クリックで詳細表示
。。 申込フォーム

。。 申込から開催当日までの流れ
。。 キャンセルポリシー
。。 アーカイブ動画について
。。 講師プロフィール
。。 出版書籍
。。 なぜ胎生学なのか?(幸田手記)
。。 お問合せ

 
日時

🍀 全3回で完結
2023年9月24日(日)16:00~20:00
2023年10月29日(日)16:00~20:00
2023年12月3日(日)16:00~20:00

オンライン開催(zoom)
(録画が無事に収録できた場合に限り、後日アーカイブ視聴の期間を設けます)

参加費

早割 45,000 円(税込 49,500 )*7月31日までの申込&ご入金
通常 50,000 円(税込 55,000)*8月 1 日以降の申込(申込から1週間以内のご入金)

申込フォーム

下記のフォームからお申し込みください。

✉️ 申込フォーム(カーニー胎生学2023・申込フォーム(オンライン講座)

※ 1フォームにつき、お1人様ずつ申し込んでください(複数名の申込を1フォームにまとめない)。
※ 氏名と連絡先等の情報は省略せず、正確にご記入ください。氏名欄は偽名やペンネームは使わないで下さい
※ 携帯電話3社のメールアドレスは使用しない。mail ★ chronicstudents.com(★を@に変える)からのメール受信ができる設定にしておいてください。

 

申込方法〜開催当日までの流れ 

※ 変動することがあります。
→ インターネット上の申込フォームからお申し込み。
→ 申込フォーム受付後、自動返信メールにて振込先口座とご留意事項をご案内。
→ ご入金の確認をもって座席を確保
→ 参加費の振込が確認された方には、開催日当日の少し前(今のところ、9月中旬ごろを予定)にzoomの事前登録メールを配信。そのメールから事前登録を済ませると、全3回分のzoom入室用URLリンクが届くようになっています。
★更新★
参加予定の方には、2通のメールを配信させていただきました(9/20「開講前のご案内1」、9/21「開講前のご案内2」)。届いていない人は早急に事務局までご連絡ください。
※ その他、必要なご連絡が発生した際は、公式サイト、個別メール等でご案内します。

 

キャンセルポリシー

申込受付後のキャンセルにつきましては、以下のキャンセル料を申し受けます。振込手数料を差し引いた金額をお振込します。

7月31日まで … 5,000円+振込手数料
8月1日〜9月23日 … 参加費の30%+振込手数料

9月24日以降〜(第1回目のセミナー開始後) … 全額(返金なし)
※ 動画収録が問題なくできた場合に限り、期間限定アーカイブ動画を配信いたします。

申込にあたっての留意事項

携帯会社のメールアドレスは使用不可。自動返信メールやクロニックからの連絡が届きません。gmailなどを使われることをオススメします。
● 申込フォームには、必ず 参加者ご本人と直接連絡が取れる情報をご記入ください。連絡先情報を正しくご記入されない事による連絡遅延や漏れ、それに伴う損害については責任を負いかねます。予めご了承ください。連絡先に変更がありました際は、速やかに事務局までご連絡をお願いします。
● 早割で申込されていても、期日までにご入金が確認できない場合は、通常価格を適用させていただきます。
● 領収証は、金融機関からの振込票の控えをもちまして、これに代えさせて頂きます。(特別な事情がある場合はご相談ください)
● 参加申込後は、自動返信メールの他に、開講日までの間に「開催前のご案内」メールを複数お届けすることがございます。メールが届かない事象が生じる場合もあるため、開講日の数日前までに主催者からの連絡が何もない場合は クロニック事務局 までお問い合わせください。

 

オンライン講座にあたっての留意事項

● 講演中の録音は可能ですが、動画撮影や動画収録は一切禁止
● 参加者は、開催中は顔出し(ビデオオン)必須です。
(講師やスタッフに顔が見えるようにして下さい。講師とのコミュニケーションと申込者の出席確認も兼ねています)
● 申込者以外の方の参加、参加用のURLを第三者に共有することは禁止。必ず申込者ご本人がご参加ください。
● 申込者1人の画面を、2人以上で視聴される場合、参加費は人数分のお支払いをいただきます
● 収録された動画の著作権は主催者にあります。その後、アーカイブ動画販売の可能性もありますので、顔や名前が少しでも映ることに抵抗がある方は当日のライブ参加をお控えください。
● できるだけ光回線で安定した速度のインターネット通信での受講をお願いします。携帯電話のパケット通信では速度が十分に出ないことがあります。
● zoomは最新バージョンに更新しておいてください。

 

アーカイブ動画の録画について

録画が無事に収録できた場合に限り、後日アーカイブ視聴の期間を設けます。
動画収録がシステムや通信トラブルなどの要因で失敗する可能性はゼロではありませんご心配な方は各自で音声録音されておかれることをお勧めします(録画はいかなる場合も禁止)
主催者が録画に失敗し、後日の動画配信が提供できなかった場合でもご返金はありません
参加者全員がギャラリー表示で映ったり、質問時は質問者のお顔が講師に見えるようしていただく事があります。記録媒体に残ることについて肖像権などの権利請求をしない方のみご受講ください。
アーカイブ動画は、セミナー終了後の翌日〜1週間以内に配信予定です。
動画の視聴期限は配布から(2週間)前後を予定しています。
アーカイブ動画の第三者への公開や譲渡、転売などは禁止後日その事実が判明した場合は、今後の当団体が主催する全てのイベントへの参加を一切お断り、場合によっては賠償請求させていただきます。あくまでも参加者自身の復習など、参加者の個人利用の範囲でご活用ください。
ネット環境や視聴端末の要因で、動画が視聴できないとか、操作に不慣れな方へのサポートはしていません、自己解決して下さい。

 

講師プロフィール

connyコンラッド・オバーマイヤー(愛称カーニー)

創始者ジャン・ピエール・バラルやディディエー・プラットから、内臓マニピュレーションを学び、現在は世界各地で内臓マニュピュレーションや解剖学講義、ブレッヒ・シュミッドの胎生学講義を教えています。

ブレッヒ・シュミッド博士没後、故ブレッヒ・シュミッド夫人と親交を持ち、人知れずお蔵入りになっていた未出版の著書を出版させるに至らせた陰の立役者でもあり、ブレッヒ・シュミッド博士の未出版の論文を編集出版しています。

彼の経歴としては、ドイツのミュンヘン大学でコミュニケーションと人類学を学び、1989年から10年かけてヨガを学び、インドのケララにおいてヨガ教師としての修業を積んでいます。

1990年よりロルフィングを学び始め、1991年に認定ロルファー®、1994年に認定アドバンス・ロルファーになる。オステオパシーは1992年から学び始めました。1995年にはハイルプラクティカ(※)の認定を取得。2009年からは、アイダ・ロルフ研究所(DIRI)のライフサイエンス部門のファカルティメンバーであり、ヨーロッパのロルフィング®協会では解剖学を教えています。その他、クレニオセ イクラル、ハコミセラピー、ショック&トラウマセラピー、 コンティニュアム等を学んでいます。

『 私は常に人間の形の可塑性に魅了され、ヨガに加えて、バイオメカニクス、コンティニュアム・ムーブメント、オステオパシー、クラニオセイクラル、など、様々なソマティックアプローチを学びました。その中でも、より専門的に深く研究の対象になったのが、胎生学です。私にとって、文化が人間の身体とその可能性に与える影響は、現在進行形の研究分野です』

『 私のティーチング・メソッドは、講義で多くの情報を提供するため、時には非常に挑戦的で認知的なものですが、これには常に、提示された資料を豊かな体験にし、生徒を体現するよう誘う、生き生きとした活発なパフォーマンスが伴っています。ロルフィングを教えるための「テクニック」はありません。その代わりに、生徒と教師の間で、身体と人生を特定の方法で理解するための空間を共有します』

講師HP: http://www.konradobermeier.de (ドイツ語)
講師紹介:http://rolfing.org/konrad-j-obermeier/ (ヨーロッパのロルフィング協会公式ウェブサイト)

※ 補足:ハイルプラクティカとは?
ドイツ特有の自然療法士の国家資格で、西洋医学的な専門知識と自然療法の知識を持っているため、片方に大きく偏ることもなく、バランスの取れた治療を提供することができます。

関連書籍

    

● カーニーが翻訳した書籍(上記の3つ目)の紹介文

ブレッヒ・シュミットは、一貫してバイオダイナミック代謝フィールドの観点からヒトの胎生学にアクセスし、記述し、「人間の形はどのようにして生まれるのか?」という問いに注意を向けています。
ブレッヒ・シュミットは、専らドイツ語のみで執筆・出版していたが、カルガー社から出版されたドイツ語と英語の二言語版(” The Stages of Human Development Before Birth “, 1960)と、共著者のR. F. ガッサー(”Biokinetics and Biodynamics of Human Differentiation“, 1978)によって、シュミットの業績の一部は、英語圏でも読めるようになった。

1977年の “The Beginnings of Human Life “は、主に一般向けに書かれたものであるが、現在は絶版となっている。2004年にブライアン・フリーマンが翻訳した “The Ontogenetic Basis of Human Anatomy “が出版され、ブレッヒ・シュミットの思想への関心が高まった。オステオパス、ロルファー、クラニアル施術者、その他のセラピストたちも、徐々にシュミットの研究を評価するようになりました。上記に挙げた書籍は、シュミットが記述した形態学的宇宙への、一般的かつ包括的な情報へのアクセスは提供するが、残念ながら、現時点ではそれらは一部しか入手できません。シュミットの論文には、まだ世に知られていない論文が多数ありますが、カーニーが英訳したこの本は、それらの個々の論文をまとめられており、精巧な形態学的宇宙をより詳しく、より深く、より具体的に知ることができます。

 

なぜ胎生学なのか?(幸田による手記)

なぜ胎生学なのか?(胎生学のススメ)
2018年、幸田良隆:記

近年、施術家やボディーワーカーの間で胎生学を学ぶ人が増えていますが、一方では解剖学と違い、何故自分たちの施術に胎生学が助けになるのか疑問に思うプラクティショナーも多いと思います。学問としては面白いかもしれないが、実践的な応用を考えると今のワークに直接的な繋がりが見つけ難いと言った所です。

そこで実際に自分のワークにどう胎生学を生かせられるかを考えてみましょう。

まずは、胎生学は解剖学の理解にとても役立ちます。
私達が普通に解剖学として学んでいる事は、生まれる前から死ぬ迄の間の絶え間なく働き続け、変化し続ける命の営みの一断面を凍結させ抽象してそれを人の体であるとして、その形態、位置、働きを定義し、命名された物を丸暗記 して、生きたプロセスであるクライアントに当てはめて、その生きた存在を理解する為の助けにしていると言えるでしょう。胎生学は人の体に対して、(静的、動的にも)3次元的に理解する解剖学に時間軸を付け加えた目で見る事を助けてくれます。時間を超えた普遍性を見出す人もいるかも知れません。

胎生学は、受胎してから出産迄の形態、位置、機能の変遷を、成長、発達の変化のプロセスとして、私達にその法則性を垣間見させてくれます。成人を過ぎれば変化のプロセスとしての、成長、発達はピークに達し、そこからは成熟、そして死へと向うプロセスとなります。死へのプロセスは、成長、発達のプロセス程の目まぐるしさはなく、一見何の変化も無く何年かが過ぎていきます。 しかし、何年かが過ぎた所で、やはり変化は起きていた事に気付かされるのです。

このいわゆる「老化」と呼ばれるプロセスの中にも、胚子時代に働いていた、成長発達の為の内的働きや、力の影響はそのままの法則性を持って働き続けているのです。日々の摂食に応じた消化、吸収、同化、異化、排泄、又は怪我や障害の修復、更には外敵、内敵への対処、病気も同じ働きの一表現と見なすことができます。

体の働きは、それぞれの器官の発生過程によって、その機能が定義されていきます。未分化の万能細胞が、特定の環境(張力と圧力によって演出される)に置かれた時にその環境に順応すべく、遺伝子の情報を元に適切な物質を生産し、その場に適した役割を担う細胞へと分化発達していくのです。その環境が保たれている限り同じプロセスの繰り返しですが、受胎から死迄の間で同じ環境のままが維持される事はあり得ないので、絶えず変化する環境の中でそれぞれの器官はどの様に順応する事を問われているのかが症状として表現されると言う見方が出来ます。

夫々の器官がどう言う環境の中で、どう言う動きを辿って形成されたかを知る事で、その器官が今、どう言う環境に 曝されているおかげで、どう言う変化を辿りつつあるのか、より良い方向へ順応していける環境を如何にサポート出来るかの手がかりがそこにあります。

胎生期には細胞の急激な分化、成長によって、最終産物としての人体が形成されるべく目まぐるしい変化が続きます。誕生後も成人になる迄の子供の成長は驚くばかりです。その成長過程で、何か障害が起きる場合、成人になるまでの過程での体細胞を取り巻く環境(張力、圧力)がスケジュール通りの発達を促す様に働かず、体全体での成長、発達のテンポの足並みが揃わないと、病理では見えない影響が現れる事もあるでしょう。

ブレッヒ・シュミッドが示唆したバイオダイナミック環境に照らして、構造的な修正をする事で、日常動作から来る身体各部にかかる張力、圧力の調整を試みる事や、フルーイッド(液)レベルで、内在する働きを観察、サポートする事、更には普遍的な生命現象から肉体として表現されるプロセスに立ち会う事まで、夫々の理解に合わせた応用のヒントが胎生学に潜んでいます。

 

 

主催・お問い合せ

クロニック・スチューデンツ
メール → お問い合せをする
携帯  → 090-6061-9629 幸田

Top