~ ブレッヒ・シュミッドの胎生学の原理から ~
開催日:2017年5月18日〜5月20日
2016年に開催された胎生学ボディワーク講座の第2弾。このワークショップは、Dr. Eric Blechschmidt(Dr.ブレッヒシュミッド)によって提唱された、胎生学的な発達の原理をもとに進行します。2016年の講座では、脚部に始まり、骨盤との関係、神経−血管構造の影響、内臓空間と腹膜、横隔膜〜肋骨〜胸郭までを、圧力/張力の現れとして、ひと繋がりの構造として触察し評価できるための手の感受性を養いました。
今回の第2弾では、前回は扱っていなかった、頭蓋構造、顔面、および神経系を胎生学的発達の視点から見ていきます。
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<参考:前回2018年のカーニーのセミナー>
◎ 胎生学を元にしたボディワーク講座(3日間・京都)
<コラム:なぜ胎生学なのか?>
※ ここで言う「胎生学」とは Dr.ブレッヒシュミッドの胎生学をさしています。
最近、施術家やボディーワーカーの間で胎生学を学ぶ人が増えていますが、一方では解剖学と違い、なぜ自分たちの施術に胎生学が助けになるのか疑問に思うプラクティショナーも多いと思います。学問としては面白いかもしれないが、実践的な応用を考えると今のワークに直接的な繋がりが見つけ難いと言った所です。
そこで、実際に自分のワークにどう胎生学を生かせられるかを考えてみましょう。
まずは解剖学の理解に胎生学はとても役立ちます。私達が普通に解剖学として学んでいる事は、生まれる前から死ぬまでの間の、絶え間なく働き続け、変化し続ける命の営みの一断面を凍結させ、抽象してそれを人の体であるとして、その形態、位置、働きを定義し、命名された物を丸暗記して、生きたプロセスであるクライアントに当てはめて、その生きた存在を理解する為の助けにしていると言えるでしょう。胎生学は人の体に対して、(静的、動的にも)3次元的に理解する解剖学に時間軸を付け加えた目で見る事を助けてくれます。時間を超えた普遍性を見出す人もいるかも知れません。
胎生学は、受胎してから出産までの形態、位置、機能の変遷を、成長、発達の変化のプロセスとして、私達にその法則性を垣間見させてくれます。成人を過ぎれば、変化のプロセスとしての、成長・発達はピークに達し、そこからは成熟、そして死へと向うプロセスとなります。死へのプロセスは、成長、発達のプロセス程の目まぐるしさはなく、一見何の変化も無く何年かが過ぎていきます。しかし、何年かが過ぎた所で、やはり変化は起きていた、という事に気付かされるのです。
この、いわゆる「老化」と呼ばれるプロセスの中にも、胚子時代に働いていた、成長発達のための内的働きや、力の影響はそのままの法則性を持って働き続けているのです。日々の摂食に応じた消化、吸収、同化、異化、排泄、又は怪我や障害の修復、更には外敵、内敵への対処、病気も同じ働きの1つの表現と見なすことができます。
体の働きは、それぞれの器官の発生過程によって、その機能が定義されていきます。未分化の万能細胞が、特定の環境(張力と圧力によって演出される)に置かれた時にその環境に順応すべく、遺伝子の情報を元に適切な物質を生産し、その場に適した役割を担う細胞へと分化発達していくのです。その環境が保たれている限り同じプロセスの繰り返しですが、受胎から死までの間で同じ環境のままが維持される事はあり得ないので、絶えず変化する環境の中で、それぞれの器官はどの様に順応する事を問われているのかが症状として表現されると言う見方ができます。
それぞれの器官がどう言う環境の中で、どういう動きを辿って形成されたかを知る事で、その器官が今、どういう環境に曝されているおかげで、どう言う変化を辿りつつあるのか、より良い方向へ順応していける環境を、いかにサポート出来るかの手がかりがそこにあります。
胎生期には細胞の急激な分化、成長によって、最終産物としての人体が形成されるべく目まぐるしい変化が続きます。誕生後も、成人になるまでの子供の成長は驚くばかりです。その成長過程で、何か障害が起きる場合、成人になるまでの過程での体細胞を取り巻く環境(張力、圧力)がスケジュール通りの発達を促すようには働かず、体全体での成長、発達のテンポの足並みが揃わないと、病理では見えない影響が現れる事もあるでしょう。
Dr. ブレッヒ・シュミッドが示唆したバイオダイナミック環境に照らして、構造的な修正をする事で、日常動作から来る身体各部にかかる張力、圧力の調整を試みる事や、フルーイッド(液)レベルで、内在する働きを観察、サポートする事を学び、更には普遍的な生命現象から肉体として表現されるプロセスに立ち会う事まで、それぞれの理解に合わせた応用のヒントが胎生学に潜んでいます。
(執筆:クロニック代表 幸田良隆)
胚子 〜 頭蓋骨
頭蓋構造、顔面、および神経系の胎生学的発達は、胚子の初期段階おける分化/成長にとって魅力的な側面です。ここで知覚 (perception) の本陣は、バイオメカニカル(生物力学的)な活動と心理/感情的表現とを緊密に引き合わせます。私たちは有機的な生命体まるごとを各部に関連づけながらも、細部を正確に対処するためのガイドとして胚子を使用します。
以下のトピックを学びます:
バイオメカニカル(生物力学的)な胎生学における、一般的なパラメータ(測定可能要因)に対する基本的理解を確立させる。
頸部から胸郭に向かう力学的フォースに関連した、複雑な動的運動としての顔面と頭部の形成についての理解を深める。
TMJについての議論と翼突筋へのワーク。
頸椎の機能の橋渡しの中心的役割を成している、神経筋フィールドとしての後頭下筋群へのアプローチ。
頭蓋、肩甲帯、胸郭に関連づけた頸椎への働きかけ。
神経の発達のいくつかの詳細を見て、末梢神経に直接対処する方法を学ぶ。
構造的組織の中心的側面としての、前庭系について考える。
■
開催概要
【日程】2018年5月18日(金)~5月20日(日)
【時間】9:30〜17:30(〜18:00頃)
。。(初日10:00スタート、最終日17:00ごろ終了)
【会場】コープイン京都
。。京都市中京区柳馬場蛸薬師上ル井筒屋町411→ 地図
※ 参加人数が僅少の場合、会場が変更になる可能性があります。
(大阪のクロニックか京都近郊)
【参加費】
。通常 97,200円(税込)
。早割 86,400円 (2/28までに入金完了できる方)
【定員】26名
※ 定員になり次第、申込を締め切ります。
※ キャンセル待ちをご希望の方は、空きが発生次第、申込順にご案内します。
講師
カーニー・オバーマイヤー
→ 講師プロフィール
対象者
人の身体の事を理解し、扱い慣れている人が対象です。何かが出来なければ、参加できない訳ではありませんが、基本的には、講師の話が理解でき、他の参加者とペアを組んで手技の実習をこなす事の出来る人が対象です。プロでなくてもかまいません。
もし治療関係のバックグラウンドが特になく、講義も実技も理解しずらい可能性がある場合は、同じような条件の人を誘って2人組で申し込んで頂き、その方とペアで実習をして頂くのであれば参加可能です。
キャンセルポリシー
申込受付後のキャンセルにつきましては、以下のキャンセル料を申し受けます。早割・通常料金を問わず、未入金のままキャンセルされた場合でも適用いたします。ご了承ください。
・2月末日まで → キャンセル料なし(振込手数料のみ)
・3月1日〜4月17日(開催1ヶ月より前)まで → 通常参加費の10%+振込手数料
・4月18日〜5月3日(開催初日の2週間より前)まで → 通常参加費の20%+振込手数料
・5月4日以降 → 通常参加費の50%+振込手数料
留意事項
● 携帯会社のメールアドレスは使用しないで下さい。自動返信メールやクロニックからの連絡が届きません。gmailなどを使われることをオススメします。
● 申込フォームには、必ず 参加者ご本人と直接連絡が取れる情報をご記入ください。連絡先情報を正しくご記入いただかなかった事による連絡の遅延や漏れ、それに伴う損害については責任を負いかねます。予めご了承ください。連絡先に変更がありました際は、速やかに事務局までご連絡をお願いします。
● ご入金の確認をもって正式な申込完了となります。申込フォームの受付日時に関わらず、入金順に座席を確保いたします。入金確認ができない場合、残席状況によっては自動的にキャンセルさせて頂く場合があります。予めご了承ねがいます。
● メールを受信後、早割の方は【 2018年2月28日まで 】のご入金をお願いします。早割で申込されていても、期日までにご入金が確認できない場合は、通常価格を適用させていただきます。
● 座席の確保は入金順です。入金確認ができない場合、申込み状況によっては自動的にキャンセルさせて頂く場合がありますので、お早めにお振込み下さい。
● 領収証は、金融機関からの振込票の控えをもちまして、これに代えさせて頂きます。(特別な事情がある場合はご相談ください)
会場でのお願い
● 講義内容の、ビデオ撮影・写真撮影などは一切禁止させていただきます。音声の録音は可能です。(第3者への公開や商用利用はお控えください)
● 会場内では、スタッフによるカメラ・動画の撮影が入ります。撮影したものはHP掲載させていただく事がありますので、よほど顔出しが困る方は事前にお伝えください。
● 安心して学べる環境づくりのため、本セミナーで出会った人に対する営業行為・宗教や他ビジネスへの勧誘・物品販売・宣伝行為・リクルート活動は禁止です。ワークショップの質を低下させ、他の参加者さんへ迷惑・妨害となります。万が一、そのような行為がみられた場合は、今後一切のセミナーへの参加をご遠慮いただきます 。
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お申し込み
下記のフォームからお申し込みください。上記の留意事項を必ずお読みの上で申し込んでください。
主催・お問い合せ
クロニック・スチューデンツ
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<2018年のカーニーのセミナー>
クロニック・スチューデンツ主催
◎ 胎生学を元にしたボディワーク講座(3日間・京都)
日本ロルフィング協会主催
◎ 内臓マニピュレーション(4日間・東京)
◎ Dr.ブレッヒ・シュミッド胎生学 講義(2日間)